赤かぶなり。

年明け早々、さらに追い討ちをかけるがごとく、年始のほろ酔い気分を粉砕すべく、ドーンと自宅に送られてきたのが、これです、「固定資産税申告の手引き」とな、しかも、１月31日締切とまで書いてある。いや、さすが松戸市役所、どこでにおいを嗅ぎ付けたのでしょう。なかなか工事は進まないし、店はオープンしないし、で、シメシメといいたげになのか、届きました、巨大な、恐るる存在感十分の封書であります。固定資産？そんな立派なもんねえよ、こんなちっぽけな店舗に、とぼやきつつしぶしぶ封を開け、難しいこといろいろ書いてあるなーと思いながら読み進めていくと、20万円以上の備品購入は課税の対象となるので申告が必要、とある。ふん、うちじゃ、業務用の冷凍冷蔵庫だけだな。と、まあ、ここまでは、良かったんだが、、、なにしろ、難解な文章が多々もりこまれている「手引き」、どうも踏ん切りがつかず、市役所の固定資産税課と税務署に行って聞いてみると、店舗内外装工事費用は全額、建物付属設備として資産計上し、課税対象となる、償却資産として減価償却せよ、と！！！

えーっ、そんなん知らんかった、「開業費（償却）」で経費に落とせるんじゃないのかい？

年が明けて、時節のタイミングよろしく、待っていたのは、、、、
これ、

確定申告、ってやつですね。

なんか、めんどくさいけど、とっとかなくちゃ、と、気づけば、何百枚におよぶ領収証とレシートの山、

ああ、こんなことならもっと早くから、日々、整理しとけばよかってのに、と年が明けて打ちのめされるのが、小店舗の初開業者というものなのでありましょう。自分の足でコツコツ買い物したあげくの副産物にあえぐ始末。しかも、確定申告ときて、よくわかっちゃいないが「65万円控除」のあまい言葉につられて、よーし、とばかりに決意した「青色申告」ってやつ、、、足を突っ込んで、青色と白色の違いもわかっていないうちから、さらにめんどくささの深みにはまる始末。さらには、小市民のもがきのなせる業なのか、えーい、税理士なんかにカネ払ってなるものか、とばかりにさらに意気込んだすえの、こうなったら青色申告までDIY（Do it yourself）。15年もまえに、大〇簿記柏校なんぞに通ってなまじっか、、合格しておいた簿記の資格ゆえに意気込んだのはつかのま、きれいさっぱり忘れ去って、ご覧のとおり、眠っていたテキストを引っ張りだしている始末。

2×３㎡の３LDKマンションのキッチンスペースの中に客室トイレを収めると、残りの不規則な空間にキッチン、つまり、シンク→保健所指定の２漕シンクをはじめ、手洗いや、吊戸棚、業務用冷蔵庫、その他必要な一連の厨房機器を収納しなければなりません。規格商品の家庭用のシステムキッチンなどは、すんなり収まるはずもなし、１漕シンクでは保健所の許可も得られません。かといってレンジフードやコンロなどは、一般的な飲食店の厨房サイズなど収まり切りません。ここはDIY(do it yourself)で、ひとつひとつ、ネットショップなどで厨房機器を探しては図面(承認図)の寸法と照合しながら、既存の空間にあてはめていきます。妥協と譲歩を入れながら、やっとの思いで、作業動線が出来上がりました。

写真の通り、組み立て式のシェルフやワゴンで収納スペースを作ったら、残りはやっと人が一人通れる(奥で2人が入れ違えられる)幅ですね。

狭く限られた立法の空間に業務用の厨房機器をはめ込むために自分で作った縦（壁）の図面は、なんと思い付きのExcelの方眼図なり。プロのような作図の技術はありませぬからね。やれやれ、なんとかはまりました。

印刷しては「寸法」と照合し、試行錯誤の繰り返しで印刷しまくった厨房機器の承認図や電化製品の仕様書、、、、5坪でも10坪でも、かかる費用は変わらない、むしろ手間は狭いほうがかかる、と飲食店開業の指南書にはたしか書いてあった、つくづく実感。